読書の価値

読書の価値 森博嗣著

 

著者は小学生のころから文学全集などに興味はなく、工作が好きだった。

 

ヘリコプターの姿勢制御の仕方を本を読んで調べている。

 

それが読書の始まりだそうです。頭の良い典型的な理系の作家です。

 

書く時間は1時間に六千文字、あとの時間はアイデアを思いつくための時間だそうです。

 

アイデアを思いつくために最も効率が良いのが読書だと述べています。

 

自分とは無関係に広い範囲の読書をする。それもゆっくりと読むのがよい。

 

著者独特の切口で書いてあるので逆説的にも見えますがそのとおりだと思います。

 

 

 

 

スティーヴ・マッカリーの読む時間

スティーヴ・マッカリーの読む時間 スティーヴ・マッカリー著

 

表紙カバーに、横になって寝ている象の傍らで読書する少年の写真が使われています。

 

読書するのは人間だけで、動物は読書しない。一瞬のあいだに読書の意味を捉えています。

 

世界のいろんな場所で、本を読む人々の写真が撮影されていて、ページをめくるのが楽しみです。

 

ポール・セローが序文を書いています。

 

序文を読むとポール・セローの読書体験と好きな作家は誰かが書いてあって面白かった。

 

読書の好きな人にとっても、写真が好きな人にとっても楽しい写真集です。

それまでの明日

それまでの明日 原鐫

 

もう読めないのかと思っていた原寮の小説がでた。

 

遅筆の作家はいるが、14年かかる作家はいないのでは。

 

14年たてば作家も変わるし、読者も変わりますが、

 

アマゾンの書評欄を見ると多くの読者が新作を待っていたようです。

 

沢崎は相変わらず携帯は持っていないし、タバコも吸っている。

 

しかし老いを感じる場面がありました。

 

登場人物の中で相良が介護を始めたのを読んで驚いた。

 

著者も登場人物も少し優しくなったようです。

 

ハードボイルドの主人公が老いてゆくのもよいものだと思いました。